どーも、元銀行員のおしのです。

住宅を購入する場合、住宅ローンを組む方がほとんどです。
しかし、住宅ローンを組むタイミングで保険の見直しを行う人はあまりに少ないです。
ここでいう保険っていうのは生命保険のことです。

住宅ローンを組んで住宅を購入する際、色々と考えたり行動したりと忙しくなるのでなかなか保険のことまで頭が回らなかったり、そもそもなんで住宅ローンを組むタイミングで保険の見直しをやった方がいいのかについて知らなかったり、理由は様々です。

ただ、ひとこと言わせてもらうと、
住宅ローンを組む際、保険の見直しは絶対しておいた方がいいです。

今回はこういったテーマで話していきます。
では、早速いきましょう。

そもそも保険の見直しってなに?

ここで言う保険は生命保険(病気・ケガ・死亡時などに保険金が下りるタイプの保険)のことで火災保険や自動車保険はココには入りません。

そして保険の見直しというのは、今、世帯内で加入している全ての生命保険を、銀行やほけんの窓口といった保険代理店で、より良い保険内容になるように見直してもらうことを指します。

保険の見直しってどんなメリットがあるの?

保険を見直すことで主に以下のようなメリットがあります。

①現在の世帯状況に対して最適な保険内容にすることができる

保険の見直しが必要な理由の一つとして、「保険の見直しをしないと、世帯の現状況に合っていない保険に入ったままの状態になる」ことが挙げられます。
世帯の状況は都度変わっていきます。
例えば最初に保険に加入してから3~5年経てば、子供が新しく生まれているかもしれませんし、子供が私立の学校に行きたいと言い始めているかもしれません。

このように世帯状況は都度変わりますので、それに合わせて保険の見直しを行うことで、保険の内容も都度変えていく必要があります。
実際、銀行で働いていた時も今でも、保険の見直しをしてなかったばっかりに後悔した経験を持つお客さんをこれまでたくさん見てきました。

②保険料が安くなる

2つめのメリットとして、保険の見直しを行うことにより、「保険料が安くなる」ことが多いです。
保険会社は外資系(アフラックなど)を含めても、国内にたくさんの保険会社があります。
そして保険会社ごとに扱っている保険の内容も保険料も変わります。

例えば同じがん保険でも、Aという会社よりもBという会社の方が、内容も良くて安いなんてことはとてもよくあります。
ほとんどの人は保険に加入する時に、たくさんの保険会社の中からきちんと見比べて加入することは少なく、知人、友人、親戚などの繋がりで加入したり、会社にきた保険レディを通して加入したりといった状況です。
そのため、知らずのうちに高い保険料を支払う会社の保険に入っているということは非常に多いです。

また、先ほどのメリット①のところで話したように、世帯の現在の状況に対して最適な保険内容にすることで、不必要に手厚い内容の保険を整理でき、結果として不必要に払いすぎている保険料を抑えることができます。

③保険内容が良くなる

3つめのメリットは、保険の見直しにより「保険内容が良くなる」ことが多いです。
例えば、アフラックのがん保険にしても10年前のがん保険の内容と今のがん保険の内容では、内容が違います。
保険内容というのはどの会社においても日々改善されており、古い保険よりも新しい保険のほうがより良い内容に改正されていることが多いです。

また、多くの人は世帯で入っている保険を1つの保険会社ですべてまとめています(死亡保険も医療保険もがん保険もA社で加入しているなど)が、保険会社ごとに強みとしている保険が違います。
Aという会社はがん保険を強みとしていて、がん保険は他社よりも安くて良い内容、Bという会社は医療保険を強みとしていて、医療保険は他社よりも安くて良い内容、といった感じです。

「保険会社は1社でまとめる」という固定観念が知らずのうちに染みついている人がどうしても多いですが、最も保険料を安く抑えられて、保険内容をよくするためには、このように加入する会社を分けて、各会社で強みとしている保険を選んで加入していくのが最も良い方法だと言えます。

住宅ローンを組む時に保険の見直しを行う理由

住宅ローンを組むにあたり、ほとんどの人は「団信」に加入します。
団信というのは、団体信用生命保険の略で、万が一本人が死亡したり、所定の高度障害になったりした場合、その時点で残っている住宅ローンは全て本人の代わりに保険会社が一括返済してくれる、という内容の保険です。

この団信の保険料は基本的に銀行が負担してくれるので、お客さんは手出しゼロでこの保険に加入することができます。
その代わり原則どこの銀行も、「団信」に加入できることを住宅ローンを組む上での条件としていますので、健康状態によっては団信の審査(告知)が通らず、住宅ローンが組めないという場合もあります。

このようにほとんどの銀行では、団信の加入が住宅ローンを組む上で必須条件なので基本的にみなさん、団信保険には加入することになります。

つまり、今加入している保険に加えて新しく死亡保険に入ることになります。
例えば3000万円の住宅ローンを組むとすれば、実質的に3000万円の保険金が出る死亡保険に入ることになります。
もちろん返済が進むにつれてローンの残高が減っていくので、それにともなって一括返済される住宅ローンの額は減っていきますが、それでも定番の35年返済で組んだとしたら、何千万円という死亡保険が20年以上は続くわけになりますからね。

このように住宅ローンを組むことで、「団信」という大きな死亡保険が新しく追加されることになるので、基本的に「団信」を考慮したうえで家庭の保険を一度見直してもらうことが大事です。
家計全体の保険を見直すことで家庭によっては月々1~2万円の保険料を浮かせることができます。
その浮いた保険料で、貯蓄してもいいですし、学資保険などの積立型の保険に加入することもできますし、投資信託などの資産運用に回すこともでき、賢くお金を貯めていくことができます。
月1万円でも浮いた分を貯蓄に回していけば、単純に10年間で120万円溜まりますからね。保険の見直しってほんとバカにならないです。

保険の見直しは必ず複数の保険を扱う保険代理店で行うようにしましょう

先ほど話しましたように、保険の見直しのポイントは、
「加入している保険を複数の保険会社に分けることで、それぞれの会社の強みとしている内容の良い保険に入ることができる」ということです。
ですが、複数の保険を見比べてどれが優れている保険で、保険料が安いのか、なんて普通なかなか素人には分かりません。
そのため、基本的には複数の保険を扱っている保険代理店で見直してもらうことが一番手っ取り早いです。
例えば明治安田生命のお店では明治安田生命の保険にしか加入できませんが、ほけんの窓口のような複数の保険を扱っている代理店は色んな会社の保険商品を売ることができますので、保険担当者も、どの保険会社の保険商品が一番内容が良くて、保険料が安いかということを分かったうえで提案してくれます。

アフラックの商品を保険代理店経由で申し込んだからといって、別途手数料などの料金が発生することもありません。アフラックのお店に行ってアフラックの保険商品を申し込むのと、内容もかかる保険料も全く同じです。

保険の見直しの相談は無料で行えるので、万が一保険の提案内容を良いと思わなければ、保険内容を変更せずにそのままにしておくこともできます。

唯一のデメリットは複数の保険会社に分かれてしまうこと

ここまで話してきましたが、唯一のデメリットは
「加入している保険が、複数の保険会社に分かれてしまうこと」です。

例えば、医療保険ならA会社、がん保険ならB会社といった感じです。

1社の方が間違いなく管理はしやすいです。
ただ、実際多くても大体3~4社で収まることが多く、正直言ってそんなに管理が大変になるわけでもないですし、それを補っても保険会社を複数分けることのメリットは大きいです。

保険の見直しは絶対やっておいた方がいいので、今後住宅ローンを組む方、またすでに住宅ローンを組んだ後保険の見直しをしていない方は保険の見直しを行うようにしましょう。