どーも、元銀行員のおしのです。

早速ですが皆さんは「元利均等返済」、「元金均等返済」という言葉を目にしたことがありますか。

ローンを借りている人、借りる予定のある人には是非知っておいてほしい内容です。
住宅ローンやフリーローン、マイカーローンなど現在借入中の方なら目にしたことがあるかもしれません。
というのもローンを借りている人は、その借り入れのローンを「元利均等返済」もしくは「元金均等返済」のどちらかの返済方法で返済を行っているからです。
銀行や信販会社でお金を借りるときに契約概要で必ずこの返済方法は記載がありますが、その返済方法について相手の担当からきちんと説明を受けていないことが結構多いです。もし、お金を借りるときにきちんと担当から説明を受けたという人であれば、その担当の方は素晴らしいと思います。
その為当たり前のように、元利均等返済もしくは元金均等返済と契約書等に書かれてはいますが、その返済方法がどういうものかを理解して借りている方というのは少ないです。
今回、そういった元利均等返済と元金均等返済の特徴と違いを説明していきます。

元利均等返済とは

毎回の返済額が返済開始時から返済終了時まで均一の返済方法です。
現在ローンのほとんどがこの返済方法を取っています。
例えば100万円のローンを銀行で組んだ時、銀行の担当者から
「3年返済にすれば毎月の返済額は〇〇円、4年返済にすれば毎月の返済額は△△円になります。返済年数は何年で組みますか?」と聞かれます。
仮に3年返済で契約した場合、毎月の返済額が3万円になるとします。その毎月3万円という返済額は途中で2万5千円に下がり、さらに2万円に下がり、、、というような変動は無いということです。(ただし、繰上返済をした場合、住宅ローンの金利が変動した場合などは返済額が変わります。ここではイメージを持ってもらうために簡略しています。)
仕組みとしては下の図を見てもらうのが分かりやすいです。

図を見てもらうように、元利均等返済は毎月の返済額は終始変わらないけれども、その返済内容(返済額に対する元金と利息の内訳)が変わるということです。
図にあるように返済がスタートし、序盤は返済額における利息の内訳が多く、元金の返済割合は少ないです。
それが、年数が経つにつれ、返済額における元金の内訳が多くなり、利息の内訳が減っていくというものになります。
なので銀行員時代は「借入中の住宅ローンの残高を知りたい」という問い合わせがあって残高を伝えたときに、「思った以上に元金が減っていない。何で!」と不安になる方がよくいました。
これは、銀行や信販会社の担当者が契約時に元利均等返済についてきちんと説明をしていないか、説明を受けて理解をしたけど時間が経って忘れていたかのどちらかの理由が考えられます。

元金均等返済とは

毎月の返済額は一定していないが、毎月の返済額に占める元金返済部分の金額は終始一定である返済方法です。
言葉では分かりづらいと思うので下の図を見てください。

図のように、序盤の毎月返済額は高いが、返済が進むにつれ毎月返済額はどんどん少なくなっていくのが特徴です。
元利均等返済が毎月の元金返済部分が一定していないのに対して、元金均等返済では毎月の元金返済部分が一定しています。

元利均等返済のメリットとデメリット

<メリット>


①毎月の返済額が終始一定しているので返済計画が立てやすい

後でも述べますが、元金均等返済は毎月返済額が変わる(どんどん返済額が下がっていく)、序盤の返済額が高いという特徴があるので返済の計画が立てにくいと感じる方は多いです。
それに対して元利均等返済は毎月返済額が終始同じ金額なので、返済の計画が立てやすいということになります。

②毎月返済額を元金均等返済序盤の毎月返済額と同額に設定した場合、返済期間は短くなり、合計支払利息も少なくすることができる

難しくいっていますが、例えば
元金均等返済の返済開始月のローン返済額が5万円、中盤の返済額が4万円、終盤の返済額が3万円で、5年返済で組んでいるとします。
これを元利均等返済で毎月5万円の返済額で設定した場合、合計返済期間が3年6ヵ月で済み、支払う合計利息の額も元金均等返済より少なくすることが出来るというイメージです。
具体的な数字などは分かりやすいように書いているだけなので、なんとなくイメージを掴んでもらえれば大丈夫です。

<デメリット>


返済期間(5年返済や7年返済等)を同じ条件で設定したとき、元金均等返済よりも支払う合計利息額が大きくなる

利息は借入中のローンの残高(元金)が大きければ大きいほど多くつきます。
単純計算で
<借入中のローン残高100万円に対し利率1%の場合>
100万円×1%=1万円の利息がつきます。

これに対して
<借入中のローン残高10万円に対し利率1%の場合>
10万円×1%=千円の利息となり、100万円の残高に対し少額の利息で済みます。

なので、支払利息を少なくするにはいかに元金部分(借入中のローン残高)を減らすかという視点で見ることが大切です。
元利均等返済の場合、前半は利息ばかり支払っているので、元金部分の返済スピードが遅いです。
その為減りの遅い元金に対して利息がどんどんついていってしまうというデメリットがあります。
その結果、同じ返済期間で見たとき、元利均等返済は元金均等返済よりも元金の減る効率が悪いので、その分多く利息を支払わなければいけないということになります。

合計支払利息額の比較を分かりやすくまとめると

同じ返済期間で設定して比べた場合、元金均等返済の方が合計支払利息額は少なくて得。
毎月返済額を大きくしてたくさん返していきたいと考えて、元利均等返済の毎月返済額を高く設定した場合は、元利均等返済の方が返済期間と合計支払利息額は少なくて得。

ということになります。

元金均等返済のメリットとデメリット

<メリット>


返済期間を同じ場合で考えたとき、元利均等返済よりも支払う合計利息額が少なくて済む

元利均等返済のデメリットの項目でも話しましたが、同じ返済期間を設定して比較した場合、元金均等返済は元利均等返済に比べて元金部分の返済効率が良いので、支払う利息も少なくて済みます。

<デメリット>


①毎月の返済額が変わる為、返済計画が立てにくい

元金均等返済の場合、毎月の返済額が変わっていくので返済の計画が立てにくいと感じる人がいます。
また、ローン返済開始序盤は毎月返済額が元利均等返済の一定返済額よりも高くなる為、序盤の資金繰りが難しいというのがデメリットポイントです。

②毎月返済額を高めに設定したい人にとっては、元利均等返済よりも返済期間は長くなり、合計支払利息も大きくなってしまう

これも元利均等返済のメリット、デメリットのところで書いているので分かるかなと思います。

ぶっちゃけどっちがいいの?

あくまで私見ではありますが、

元利均等返済がおすすめの人
→毎月の返済額は変動せず一定がいい、どんどん返済して早く終わらせたいと思う人


元金均等返済がおすすめの人
→5年なら5年で返済額に無理のない範囲、返済額に少し余裕を持たせて返していきたい人

かなと思います。どちらが正解といったことはありません。ちなみに私なら毎月返済額でガンガン返していくタイプなので元利均等返済を選択するかなと思います。
一点、注意していただきたいのが現在ローンを組む時、銀行や信販会社が元利均等返済方式とあらかじめ決めていることが多いです。
ただ、今回記事を通して、ローンを組む時にこういった知識を入れているというのはすごく大切だということを是非皆さんに伝えたいです。
特に住宅ローンであれば一生のうち一番大きな買い物になり、ローンの借入額も大きいのでこういった知識を入れておくかどうかで返済に対するイメージも変わると思います。
銀行員にしろ、信販会社にしろ、住宅業者にしろこの大切な返済方法の説明をしない人が多いので。

是非今後の参考にしてみてください。