どーも、元銀行員のおしのと申します。始めに言っときます。

フリーローン、カードローン、リボ払いの利用はやめといた方がいい

今、フリーローンやカードローン、リボ払いの利用を検討している人はぜひとも見てほしい内容になっています。
銀行員時代ローンの責任者として働いていたこともあって、一般の方々に比べてローンの仕組みも実態も理解しています。

そんな管理人(おしの)が今回、フリーローン、カードローン、リボ払いをテーマに話していきます。

フリーローン・カードローン・リボ払い。その違いは?

まず、最初に簡単にフリーロンとカードローン、リボ払いについて説明します。

フリーローンとは?

「フリーローン」は、銀行や消費者金融が扱っていローンで、資金の使い道自由で借りることができる一般的なローンです。例えばマイカーローンの場合は、車の購入等にしか利用できませんし、学資ローンの場合は、大学入学費用なんかにしか使えません。これに対してフリーローンは、車の購入費や学資資金はもちろん、家電の購入だったり、生活費だったり、何にでも利用できるローンになります。

また、マイカーローンや学資ローンの場合、基本的に正社員で働いている人(自営業も可)しか借入することができません。契約社員やアルバイト、パートの方は申込みできません。
これに対してフリーローンの場合は、契約社員やアルバイト、パートの方でも申込みできることが多いです。

フリーローンは、最初にまとまったお金を借り(融資を受け)、借りたお金を何年払いで返済していくかを決めて、毎月返済していくという、一般的なローンの形になります。

例えば、100万円借りたいと思った時に、

(申込金額)100万円
(金利)14.0%
(返済期間)5年返済
(毎月返済額)23,268円
(返済日)毎月10日

といったような条件で銀行からお金を借りることになります。金利は銀行側の審査で決定しますが、返済期間(何年返済にするか)や毎月の返済日は、好きなように決めれます。
融資金の100万円は口座に入金され、入金後はローンの返済として決められた返済金(上の例でいうと23,628円)が、5年間にわたって毎月口座から自動で引き落としされていく、という形になります。

大体どこの銀行も、申し込みを受け付けしてから最短でも3、4日は融資までに時間がかかります。もっとかかる場合もあります。

カードローンとは?

「カードローン」は、専用のカードを使ってATMにてお金を借りることができるタイプのローンになります。フリーローンのようにまとまったお金が最初に口座に入金されるんじゃなく、借りられる上限金額が設定された専用のカード(例:100万円まで借りられるカード)を使って、必要な時に必要な額だけATMから手軽に借りられるので、人気のローンです。

先ほど説明したフリーローンの場合は、毎月の返済額が決まっているんですが、カードローンの場合は、追加で借りることがATMから簡単に出来てしまうので、借りた分に対して毎月のローン返済額が変わっていきます。
毎月の返済額というのは基本的には、次のような返済方法で決めているところが多いです。

【例】
借りている額10万円未満の場合→返済額3,000円
借りている額10万円以上50万円未満の場合→5,000円
借りている額50万円以上100万円未満の場合→10,000円
借りている額100万円以上200万円未満の場合→20,000円

といった感じです。(金額は金融機関によって違いますが、返済の仕組みはどこもこんな感じです。)

カードローンの場合は、ATMで使える専用のローンカードさえ事前に作っておけば、借りたいときにすぐ借りることができるという便利な部分があります。

リボ払いとは?

「リボ払い」は、クレジットカードについているカードで買い物した分についての支払方法の一つです。
皆さんがクレジットカードを利用するときに、いつも「一括払い」で済ませる人もいれば、金額が大きい時には2回払いや3回払いといった「分割払い」を利用する人もいると思います。

リボ払いは、毎月の支払額をあらかじめ決めておくことで、カード利用分の月々の支払いを抑えようとする支払方法です。
例えばリボ払いにて毎月の支払額を1万円と設定すれば、5万円の買い物をしても、10万円の買い物をしても、毎月一律で1万円だけ、カード会社に支払が行われるということになります。

リボ払いは、カードをよく利用する人で、月々の支払額を計算するのが面倒な人や、月々の支払額を抑えたい人に人気の支払方法になっています。

フリーローン、カードローン、リボ払いはやめとけっていう理由

ここで、本記事のテーマであるフリーローン、カードローン、リボ払いはやめとけっていう話になるんですが、なぜやめとけと言うのかというと、

金利がめちゃくちゃ高いからです。

これに尽きます。金利でいうと多くの人が大体13%~15%くらいになります。
たまに審査で低い金利で下りてきても10%程度です。

銀行にいると、皆さん金利のことをほとんど気にせずサラッと申し込んで借りていきますが、それも当然です。
なぜなら、普通に生活していると、金利が高いかどうかなんてよく考えないですし、金利14%が高いのかどうかもいまいちピンとこないからです。

では金利が高いことをイメージできるよう、簡単なシミュレーションをしてみます。

100万円を14%の金利で5年間借りたとします。
その場合、5年間で支払う利息の合計は、396,095円(約40万円)になります。
100万円借りた場合、5年間で約40万円も多く返さなければいけないということです。

もしこれが金利3%程度ならば(銀行のマイカーローンの金利)
5年間で支払う利息の合計は、78,121円(約8万円)で済みます。

利息は、借りる金額と借りている期間が長ければ長いほど、多くの利息がかかってきます。

200万円を14%の金利で7年間借りた場合、
7年間で支払う利息の合計は、1,148,321円(約115万円)にもなります。

また、300万円を14%の金利で10年間借りた場合、
10年間で支払う利息の合計は、なんと2,589,591円(約256万円)になります。

200万円借りて115万円も多く返したり、300万円借りて256万円も多く返すことになったりします。
それだけ、金利が高いというのは恐ろしいということです。

もし、お金を運用しようと思った時、年率10%以上の利子収入が絶対にもらえる投資があるなら、間違いなく皆それに投資します。
100万円預けておくだけで、毎年確実に10万円以上のお金がもらえるということになりますからね。
現在銀行にお金を預けても、金利は0.03%とかすごく低い金利ですからね。100万円預けておいても1年間に300円程度しかもらえません。(苦笑)

それくらいフリーローンやカードローン、リボ払いの、金利13%~15%というのは、とてつもない金利が設定されているということです。
ちなみに消費者金融の場合は金利18%など、もっと恐ろしい金利を設定しています。

ほんとに、これらのローンやリボ払いっていうのは、生活に困っている人をどんどん追い詰める仕組みになっていると感じます。

これが、管理人(おしの)が「フリーローン、カードローン、リボ払いはやめとけ」と言う理由です。

とは言っても、どうしてもお金が必要な時はある

「フリーローン、カードローン」はやめとけといっても、どうしてもお金が必要な時はあると思います。(リボ払いはお金を借りることとは別の話なので、ここでは省きます。リボ払いはカード会社の思うつぼなので、利用しないでくださいね。)
これは正直言って仕方のないことだと思いますし、そんな時は、借りざるを得ないと思います。
人それぞれ事情はありますし、他人からどうこう言われる筋合いはないと思います。

ただ、そういった、どうしても借りざるを得ない状況になった時は、

「銀行のフリーローン」を利用してください。

これは何故かというと、フリーローンの場合、返済期間(何年払いか)と毎月の返済額がしっかり決まっていて、毎月決められた返済額だけ返していけば、設定した返済期間(5年なら5年)できちんと完済するため、返済の計画が立てやすいということです。

これに対してカードローンの場合、返済期間と毎月の返済額が、はっきり言ってあいまいです。さっき、カードローンの説明の時に、カードローンの返済の仕組みは

借りている額10万円未満の場合→返済額3,000円
借りている額10万円以上50万円未満の場合→5,000円
借りている額50万円以上100万円未満の場合→10,000円
借りている額100万円以上200万円未満の場合→20,000円

のような仕組みを取っている、と話しました。

これ、おかしいと思いませんか。
フリーローンの場合、返済期間を5年なら5年とまず決めるので、それに合わせて借り入れた金額と調整しながら毎月の返済額の設定がされることで、5年で完済できます。

カードローンの場合、上の例でいけば、100万円借りても150万円借りても同じ20,000円の返済になるんです。
これ、簡単に言い表すと

「終わりが見えない」

ということです。

厳密に言うともちろん終わりはあるんですが、その終わりが非常に見えにくいということです。
カードローンの場合は、お金が浮いた月に、自分でATMに行って浮いたお金を返済に当てていかないと、いつまで経っても終わりが見えにくい仕組みになっています。
なぜなら、バカみたいに高い金利によってカードローンの借入残高がどんどん増えていき、毎月の申し訳程度に口座から引き落としされる自動引き落とし分だけでは、まかないきれないからです。

ただ、そんなことはなかなか気付かないので、ほとんどの人は、毎月引き落としされている返済金によって、どんどん返済がされているという勘違いを起こしてしまいます。
お金が浮いた月は、そのお金でちょっと奮発して何かを買ったり、食べたりして使ってしまう人が多いですからね。

あと、カードローンの恐ろしいところはその「手軽さ」です。
ATMに専用のカードを持っていけばお金をすぐに借りられます。
人間の心理とは怖いもので、ちょっとだけと思って最初にATMで借りたものが、事あるごとにちょっとずつATMでお金を借りていって、気が付けばかなりの金額を借りてしまっていた、なんてことはよくあります。

今まで銀行に勤めていて、どれだけ多くのそういった方たちを見てきたか分かりません。

また、カードローンは、利用上限金額が専用のカードに設定されているんですけど、例えば100万円まで借りられるローンカードを持っていて、100万円上限いっぱい借りたとします。
返済が進んで、気が付けば90万円に借入残高が減っていたとします。
こうなった時、不思議なもので、多くの人が「あと10万円分借入できるようになっている」と考えてしまうんです。
せっかく返済が進んでいたのに、少し空いた枠をさらに利用して~の繰り返しで、全然返済が進まない、という事例もかなり見てきました。

それくらいカードローンは恐ろしいものだということです。

さいごに(おしののひとこと)

以上、「フリーローン、カードローン、リボ払いはやめとけ」っていう話をしてきましたが、どうしても借りざるをえない状況でない限りは、気軽に借りようとしないでください。
自分が融資した人が、自己破産する姿なんかも今まで見てきました。今でも「自分のせいであのお客さんは・・・」という風に考えてしまったりします。
こんな記事を書いているのは、僕自身の贖罪の一つだとも感じています。
このサイトを偶然にも見てくれた人で、1人でもフリーローンやカードローン、リボ払いについて考えるきっかけを与えられたなら、僕が銀行を辞めた意味もあったのかなと思ったりもします。

ただ、先ほども言いましたが「どうしても借りなければいけない」という状況の人もいると思いますので、そのような人は極力、
「銀行のフリーローン」を利用してください。
もし色んな銀行に申し込んでみて、どこも審査が落ちるようなら、次の方法として「銀行でのカードローン」の申込、
その審査も落ちてしまうようならば、そこで初めて最終手段の「消費者金融」の利用を検討してください。

長くなりましたが、是非参考にしてみてください。